2025.05.22
「風邪かと思ったら・・・」喉の痛み、それって性病かも?
「かぜかとおもったら・・・」のどのいたみ、それってせいびょうかも?
喉の痛みがある時に、「そういえば性行為の後から症状が現れた」という方は、風邪だけでなく性病によるものである可能性も疑うようにしましょう。 「風邪だと思って放置してたら、実は性病だった」という例が、実は珍しくないんです。
喉に症状が現れる性病の種類と症状
咽頭クラミジア
・潜伏期間:1〜3週間
・主な症状:喉の痛み、腫れ、咳、発熱、痰など
・感染経路:オーラルセックス、キスなど
咽頭クラミジアは、クラミジア・トラコマティスという細菌が喉に感染することで発症します。症状が風邪と似ているため、気づかないうちに感染を広げてしまうこともあります。
咽頭淋病(淋菌感染症)
・潜伏期間:2〜7日
・主な症状:喉の痛み、腫れ、咳、発熱、痰など
・感染経路:オーラルセックス、キスなど
咽頭淋病は、淋菌が喉に感染することで発症します。こちらも風邪と似た症状が現れるため、見分けが難しいことがあります。
その他の性病
・咽頭ヘルペス:喉の痛み、水疱、潰瘍、高熱など
・梅毒:喉のしこり、リンパ節の腫れ、発疹など
・HIV:喉の痛み、発熱、リンパ節の腫れなど
これらの性病も喉に症状が現れることがあります。特に咽頭ヘルペスは、水を飲み込むのが辛いほどの痛みを伴うことがあります。
風邪と喉の性病の見分け方
風邪と喉の性病は症状が似ているため、見分けが難しいことがあります。以下の点に注意してみてください。
・症状の持続期間:風邪は通常1週間程度で改善しますが、性病の場合は症状が長引くことがあります。
・症状の強さ:性病による喉の痛みは、風邪よりも強い痛みを感じることがあります。
・他の症状の有無:性病の場合、喉の痛み以外にも発疹やリンパ節の腫れなどの症状が現れることがあります。
これらの点を参考にしても判断が難しい場合は、医療機関での検査を受けることをおすすめします。
受診すべき診療科は?
まずはこの2つのどちらかへ
・耳鼻咽喉科(じびいんこうか)
→ 喉の専門。風邪や扁桃炎などとの違いも判断できます。
→ 性病の可能性もあれば、その旨を伝えると検査できることもあります。
・性病科/泌尿器科(※男性)・婦人科(※女性)
→ 性感染症(咽頭クラミジア・咽頭淋病など)の検査・治療が得意です。
迷ったときの判断ポイント
受診時のポイント
・「風邪かもしれないけど、性病の可能性も気になっていて…」と正直に相談するのがベスト。
・病院によっては性病の検査をしていない耳鼻科もあるので、不安が強い場合は性病専門クリニックがおすすめです。
喉の性病の感染経路
喉の性病は、主に以下のような行為によって感染します。
・オーラルセックス:性器と口の接触により、クラミジアや淋菌などが喉に感染することがあります。
・キス:ヘルペスや梅毒などは、キスによっても感染する可能性があります。
感染を防ぐためには、コンドームやデンタルダムの使用、定期的な検査が重要です。
喉の性病の検査、治療方法、治療期間、費用
検査方法
喉の性病の検査は、以下の方法で行われます。
・うがい液検査:生理食塩水でうがいをし、その液を検査します。
・咽頭ぬぐい液検査:綿棒で喉の粘膜を拭い、そのサンプルを検査します。
検査結果は、通常2〜4日で判明します。
治療方法
性病の種類によって治療方法は異なりますが、一般的には以下の方法が用いられます。
・抗生物質の内服:クラミジアや淋菌などの細菌感染症に対して使用されます。
・抗ウイルス薬の内服:ヘルペスなどのウイルス感染症に対して使用されます。
治療期間は、症状や感染の程度によって異なりますが、通常1〜2週間程度です。
費用
保険適用の場合、検査や治療にかかる費用は3,000円〜4,000円程度です。ただし、症状がない場合や特定の検査項目については、自費診療となることがあります。
症状があるのに放置した場合
喉の性病を放置すると、以下のようなリスクがあります。
・感染の拡大:他の部位やパートナーへの感染が広がる可能性があります。
・慢性化:症状が慢性化し、治療が難しくなることがあります。
・合併症の発症:性病によっては、不妊症や免疫力の低下などの合併症を引き起こすことがあります。
これらのリスクを避けるためにも、早期の検査と治療が重要です。
まとめ
喉の痛みが性病によるものかもしれないと感じたら、早めに医療機関で検査を受けることが大切です。症状が軽度でも、放置することで悪化する可能性があります。自分自身とパートナーの健康を守るためにも、適切な対応を心がけましょう。